止まるはずだった家の時間を、もう一度。昭和63年に建てた家のリノベーション(甲府市M様邸)

GALLERY
昭和63年に建てた家を、もう一度。和室2間と広縁をつないだ21畳のLDK









STORY
この家は、昭和63年に逸見建設が新築したお宅です。ご両親から受け継いだ家を、娘さんご家族が暮らしやすく改装して住むことになりました。
娘さんから、「実家を売ることになったので、壁に付いている大きな時計を外してほしい」と連絡をいただき、久しぶりにその家を訪れました。
現地に着いて、家の中に入った瞬間、「やっぱり、いい家だな」と思いました。和風の雰囲気がとてもかっこよくて、立派な柱や、昔から大切に使われてきた材料。今ではなかなか見ることのできない、味わいのある家です。
時計を外しながら、思わず娘さんに、「この家を売ってしまったら、もうここに来ることもないんだと思うと、なんだか寂しいですね」と話しました。娘さんも少し困ったような表情で、「そうなんですよね……」と。
ご自身にも家庭があり、この家をそのまま残すことが難しい。そんな事情もあり、仕方のないことだったのだと思います。僕以外にも、この家を訪れた人たちから「あの家はいい家だから、手放すのはもったいない」と、何度も言われていたそうです。
それから少し経ったある日、再び娘さんから連絡がありました。「あの家に引っ越すことに決めました。リフォームをお願いできますか?」その言葉を聞いたとき、素直に嬉しかったです。
そして、リフォーム工事が始まりました。これまで大切にされてきたものはできるだけ残しながら、これからの暮らしに合わせて、少しずつ家を整えていく。
工事が完成し、最後に、最初に外したあの大きな時計を元の場所へ戻しました。
時計の針が動き始める。そして、この家の時間も、また動き始めました。
これからは、ここで新しい暮らしと、新しい思い出が積み重なっていく。一度は失われるはずだった家の時間を、もう一度つなぐことができたことを、僕はとても嬉しく思っています。
和室2間と広縁を、21畳のLDKに
「和室を洋室に変えたい」「ひとつのリビング・ダイニングにしたい」というご要望から、8畳の和室2間と広縁を仕切っていた欄間を撤去し、ひとつながりの21畳のLDKにしました。板張りの天井や柱、床の間、障子の窓、造作の収納は残し、床の間と地袋の壁は深い紺色に。この家らしい和の雰囲気を、これからの暮らしの中でも楽しめるようにしています。
水まわりと、冬の寒さ対策
キッチン(TOTO)、洗面化粧台(アイカ工業)、トイレ(TOTO)を新しくしました。お風呂は壁をタイルから掃除のしやすいバスパネルに、床を浴室用シートに替え、浴槽のまわりには青いタイルを貼っています。窓は5か所を内窓の設置や入れ替えで断熱し、脱衣室の床にも断熱を施しました。
受け継いだ家のリフォームも、ご相談ください
ご実家を受け継ぐとき、「このまま住めるだろうか」「どこまで直せばいいだろう」と迷う方は少なくありません。残したいもの、変えたいこと。まずは聞かせてください。
INFO
工事内容
| 所在地 | 山梨県甲府市 |
| 建物 | 昭和63年 逸見建設にて新築 |
| 工事内容 | 間取り変更(和室8畳×2と広縁を21畳のLDKに) キッチン入替え(TOTO) 洗面化粧台入替え(アイカ工業) 浴室リフォーム(壁:バスパネル/床:浴室用シート/浴槽まわりタイル貼り) 便器入替え(TOTO) 窓断熱リフォーム(5か所、内窓・窓入替え) 脱衣室床断熱 床:長尺シート/壁:クロス貼替え くつ収納造作 エアコン入替え(3台)・電気工事 シロアリ防除 |
| 施工面積 | 68.53㎡(20.77坪) |
| 工事費 | 980万円 |
| 工期 | 約2か月半(2026年4月〜7月) |
| 完成 | 2026年7月 |
工事前・工事中











